Superfish事件を振り返る - 阿久津良和のWindows Weekly Report
日本はスペインやメキシコと並ぶ15,000台程度ながらも、被害を受けていることがわかる。さらに下図はUpatreファミリー別の感染率だが、PCを迷惑メールの発信元とするDyzapや、他のマルウェアをダウンロードし、分散型サービス拒否(DDoS)攻撃を仕掛けるCutwailなど、各マルウェアの感染率は一様にバラバラだ。
今回取り上げたマルウェアはすべてWindows上で動作するものの、インターネットというインフラを前にセキュリティを論ずれば、PCもスマートフォンも関係ない。すでにAndroidをターゲットとしたマルウェアも登場し、"Jailbreak(脱獄)"した対iOSマルウェアも存在する。インターネットに接続したデバイスは日頃から危険にさらされ、利便性の裏に潜むリスクがあることを常に意識してほしい。
阿久津良和(Cactus)