山田祥平のニュース羅針盤 (45) ノートPCから映像出力端子が消える?
3月17日、MHLコンソーシアムが「superMHL」に関する記者会見を開催した。この日、シリコンイメージが発表したポートプロセッサ「Sil9779」のお披露目も行われ、これからの8K/120fpsの時代の到来を高らかに宣言した。
「superMHL」については、すでに1月中に発表が行われているが、今回の記者会見は、その詳細を解説するものであり、対応する製品としてシリコンイメージの「sil9779」が発表されている。シリコンイメージジャパンの竹原茂昭(代表取締役社長)氏によれば、この製品の導入により、家電機器のsuperMHL化が一気に進むだろうという。
家電機器に装備された映像/音声入出力端子としては、HDMI端子がよく知られている。アナログ時代には黄色、赤、白のピンケーブルやS端子ケーブルなどが使われ、映像と音声を別のケーブルで結ぶ必要があったが、HDMI端子は、デジタル映像/音声を一本のケーブルで運ぶことを可能にした。それがどんなに利便性を高めたかは、使ったことがある方なら誰もが納得していただけるだろう。
後発のMHLは、MicroUSBとの互換性を確保したことから、デバイス側に専用の端子を用意しなくてもよく、小型化、省スペース化が求められるスマートフォンでの採用が多く、大きなシェアを獲得してきた。