排尿の頻度や時間が気になったら、それは前立腺肥大症のサインかも?
また、膀胱などの臓器を下から支えている「骨盤低筋」を鍛えることも効果的とされる。尿道や肛門を意識しながら、おならを我慢するときのような感じで肛門にキュッと力をこめ、10秒程度維持したら緩める。これを10回程度繰り返すことで、骨盤低筋が鍛えられ、排尿トラブルの改善につながるという。
○医師にきちんと相談できる関係が大切
症状が生活の質を低下させるようであれば、信頼できる医師のもとできちんと治療することが大切となってくる。だが、その信頼がゆきすぎることで問題が発生することもあると高橋氏は話す。
「医師に対する信頼が厚すぎるのも問題で、『先生の治療方針を守るべき』と、意見を言いにくいと思ってしまっている人もいます。気負わずに、ささいなことでも相談してほしい。医師の側も言いやすい雰囲気を作っていきたいです」。
治療中でも、困っていることがあれば医師に伝えることを心がけたい。そして、「もういい年齢だから、これくらいのおしっこトラブルはしょうがない」と諦めず、症状に思い当たる節がある人は、ぜひ泌尿器科で適切な診断を受けてみてほしい。