今さら聞けない「ロードバランサとSDNの切っても切れない関係」 (4) 自動化を支える「BIG-IQ」。“東西南北”のインタフェースが必要なワケとは?
一例を挙げると「iApps for VMware Horizon View」「iApps for Microsoft Exchange」といったアプリケーション種別ごとのテンプレートが相当数、用意されている。これは他社製品に見られない、BIG-IPならではの大変ユニークな機能である。
こうした仕組みがなければ、アプリケーション固有のADCの設定が必要な場合、自動化がうまくいかず、管理者は個別にADCへログオンして設定を行う事態となり、ネットワーク全体の自動化の妨げとなってしまう。
以上のように、BIG-IQを中心として見た場合、上位のオーケストレータとの間の「North Bound」、そして下位のBIG-IPとの間の「South Bound」を通じて、L4-7サービスの高度な自動化が実現されているのだ。残り2つのインタフェース、東西南北の「東西」に相当する「East Bound」と「West Bound」については、次回で詳しく紹介したい。