真鶴町の観光振興をKDDIと多摩美術大学が"自由視点映像"で支援 - 産官学連携プロジェクト「真鶴スマート魚つき林」
発信力となる。もちろん、学生のキャリア育成という視点でも重要な取り組みだと思うし、大学にとどまらず、日本全体で知識や経験を積んでいけるように頑張ってもらいたいと思っています」(村本氏)
○プロジェクトを通して学生に社会を見てもらう
村本氏が語ったポイントと同様に、多摩美術大学の北川氏も学生にこの取り組みを通して見てほしい世界があると話す。
「真鶴町について、魚つき保安林や町自体の全般的な知識を付けてもらう。その上で、"美の基準"を学んでもらい、景観や人の営みに関するデザインコードを学生に学んでもらいたい」(北川氏)
具体的には、Project-Based Learning(PBL)科目と呼ばれる、美術大学の創造性を社会に活かすための実践型授業として学生が参加する。PBLではこれまでもARTSATと呼ばれる芸術衛星プロジェクトやバナナ・テキスタイルの取り組みを行っており、中にはグッドデザイン賞を受賞したプロジェクトもあるなど、学外にも認められる科目として注目を集めている。
ただ、学生が言われるがままにプロジェクトを進めるのではなく、「授業以外でも真鶴に足を運んでもらいたい」(北川氏)