春のお出かけスポットのモバイルルーター通信速度調査、下り最速はWiMAXに! - その理由を考察してみた
同端末では、4×4 MIMO技術により下り最大220Mbpsを実現している。4×4 MIMOとは、基地局とルーターのそれぞれに4本のアンテナを搭載することで、複数のデータを同時に送受信し、高速通信を実現する技術。これにより従来、下り最大110MbpsであったWiMAX 2+の利用エリアにおいて、下り最大220Mbpsの通信が可能になる。すでにWiMAX 2+エリアほぼ全域で下り最大220Mbpsに対応しており、この高速化技術が今回の結果に結びついたようだ。なお、WiMAX 2+エリアに関しては、2015年春には全国のエリア化が完成する予定となっている。
また、下り平均速度で2位になったのはワイモバイルの「Pocket WiFi 305ZT」だ。同端末では、ワイモバイルとソフトバンクのLTEに加え、AXGP方式の「SoftBank 4G」にも対応。AXGPではキャリアアグリゲーション(CA)により、下り最大165Mbpsを実現している。
下り最大165Mbpsに対応するエリアは、現在は東名阪などの一部の地域に限られるものの、今回のような4大都市を対象とした調査では有利に働き、AXGPなどの効果によって、ワイモバイルがドコモを抜いて下り平均速度で2位になったと推測できる。