キャリアななめ斬り! (52) 「よりまし」を選ぶ選挙
統一地方選挙が近づいてきた。だが事前の雰囲気は今ひとつ盛り上がりに欠ける。現職の首長への複数の政党の"相乗り"が多かったり、共産党の候補と現職候補との一騎打ちだったりするので「選択のしようがない」ということもあるのかもしれない。
○苦渋の選択
ビジネス(マネジメント)との関連であえて考えてみる。
ビジネスをしていく上では、日々何らかの決断を行い、結論を出して前に進んでいかないといけない。必ずしも最善ではないことが明らかな選択を迫れることも頻繁にある。恐らく「最善ではない選択」ではないが、いまこの場で選択(決断)しないことで「最悪の事態になる」可能性がある場合など、時間の制約がある場合には、苦渋の選択を迫られることが日常的にある。
選挙の場合も私は同じように考えている。
必ずしもこの政党、この候補者に投票することがベストとは思えない。自分が投票したところで何かが変わるとも思えない。自分の一票で当落や優勢劣勢が変わるわけでもない。ただ、今自分が選択しないことが、いつか「最悪の事態になる」可能性はある。だから今決断をしないといけない。
イギリスの元首相チャーチルの有名な「民主政治は最悪の政治形態である。