開幕投手を務めた前田健太! 力の源となる負けず嫌いは母のおかげ?
と感じてしまうほどだ。
そして一流選手ほど、この負けず嫌いの度合いは強くなる傾向があるように思う。マエケンも幼少時代から「じゃんけんで負けるのもイヤ」というほどの負けず嫌い。また、ライターとのその後のやりとりや取材時の報告などから、マエケンのご両親も相当な負けず嫌いであることがうかがい知れる。「学校のマラソン大会でもやるからには1番!」というご両親の姿勢があったからこそ、マエケンの「負けじ魂」はより強固なものに育ったのかもしれない。
○マエケンを育て上げた母親の「負けず嫌い魂」
前田家の場合、特にお母さんの「負けず嫌いの度合い」が半端ではない。マエケンが幼少時代から毎日欠かさずランニングをしていたことは、わりと知られている。だが、走るようになったきっかけはお母さんの「負けず嫌い魂」に火がついたことだったという。
以下、マエケン母の証言を紹介する。
「小学生時代、チームを移籍して間もない頃の試合であの子が投げて、打たれたんです。それでもう私も悔しくて、試合が終わってコーチに『どうしたらもっとうまくなれるんですか? 』って聞いたら、『ピッチャーはとにかく下半身、走らなアカン』って言われて、それで火がついたんです。