くらし情報『成田空港第3ターミナルに陸上トラックが現れた理由は? - クリエイティブラボPARTY・伊藤直樹が仕掛けた「空港のデザイン」』

成田空港第3ターミナルに陸上トラックが現れた理由は? - クリエイティブラボPARTY・伊藤直樹が仕掛けた「空港のデザイン」

そこに光を当てることで、利用客に案内をしている。

――予算が限られた中、どのようにディレクションされたのでしょうか?

伊藤さん:

まず、設計費用が「ローコスト」であることをポジティブにとらえようと思いました。どれくらいシビアだったかと言うと、提案後に先方から最初に出てくるフレーズが「予算」でしたね(笑)経済的な合理性をデザインに落とし込んだらどうなるか、ということを最優先にしたんです。

要するに、制約を好きになれるか、ということだと思います。制約を愛することができれば「予算がないこと」も愛することができる。「じゃあ、こうしようか」「こんなアイディアはどうだろう」と発想していきました。看板が作れないなら、道を使って直接案内してしまおう。壁面にわかりやすく、大きくなデザインを施そう。
こういった発想で、看板の設置数を大幅に削減しました。

●陸上用トラックが担う"ニコイチ"の機能
○空の移動をスポーツに見立てた陸上トラック

こうした「制約」の結果で生まれたのが、同ターミナルの大きな特徴である、陸上トラックを模した動線のデザインだ。実際に陸上競技でも使われているゴムチップ製の床材を採用し、ブルーで出発、赤茶で到着を表示。

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