25歳のあなたへ。これからの貯"金"講座 (4) 日経平均2万円から株を買えるか
結論はひとつ。「コツコツ積立」しかない、と筆者は言い切れます。
ニューヨーク・チューリッヒの第一線で3,000回は相場を張り、通算成績は1,600勝1,400敗だった。8勝7敗でも勝ち越しを続けることが出来るのがプロ。相場に将来を占う水晶玉はありません。
それゆえ、自らの資産運用となると、地味なコツコツ型に徹している。証券会社出身の妻は、「偉そうなこと言ってるわりに、やっていることは地味ね。プロなんだから、裏ワザくらい知ってるんでしょう。」とけしかける。
しかし、個人的知り合いのプロたちも、自分の資産運用となると、地味なもの。相場の怖さを身を持って体験してきたゆえに、上がっても下がっても粛々と日本株やドルを買い続ける。
そもそも日本で「草食投資」なる言葉を最初に使ったのは、私。2009年の時点で、金に関する自著に「リーマンショックから1年。肉食系投資家に贈る草食系利殖術のススメ」と大きく記しています。
その後、コモンズ投信の渋澤(現)会長やセゾン投信の中野社長たちと「草食投資隊」セミナーを開催したこともあります。
今年はリスク耐性が弱い投資家にとっては、更にマイナス金利という難問が降りかかってきました。