2015年4月10日 10:27
東京都・深大寺はそばのみならず! 懐かしささえ感じるぶらり散歩をしよう
また、本堂そばの五大尊池は、四季折々の美しさを透明度の高い池が映し出してくれる。深大寺の参道には、にっこりと微笑む恵比寿尊と大黒天の石像も。周辺の自然と相まって、心が休まるひとときとなるだろう。
○20軒以上のそば屋で食べ比べも
そんな深大寺で欠かせないのがそば。もともと深大寺周辺の土地は黒ぼく土という土壌からなっており、そば栽培に適していたという。江戸時代から伝わるそばは当時、「献上そば」と称されて一般庶民には手が届かないものだった。しかし、江戸時代後期の江戸文化人であった太田蜀山人をきっかけに文人たちが愛するものになり、「深大寺にそばあり」と広く知られることになったようだ。
今日では20軒以上のそば屋が軒を連ねており、その店によって味わいも様々。
茨城産常陸秋そばや北海道の粗挽きそば粉などその時期の素材を用いたそばを打つ「湧水」や、石臼で挽いたそばのほか看板猫でも話題の「大師茶屋」、そして、創業文久年間で現在5代目が腕を振るう「元祖嶋田家」など。お昼時には各店に行列ができるのだが、豊かな自然に囲まれたエリアだからだろうか、待ち時間も苦にならない。
中でも、ボリューム派の人には「多聞」