対談! 日本のものづくり - プロトラブズが国内有識者と探る (22) PFU イメージビジネスグループ 統括部長 松本秀樹氏(前編)
松本氏:ええ、最初にマーケットとして立ち上がったのは海外でした。いまでもドキュメントスキャナのマーケットで一番大きいのはアメリカです。2001年に親会社からスキャナの事業を譲り受けることになり、独自に海外市場の開拓を進めることになったのですが、この時、業務系だけでなくコンシューマーやオフィスユーザー向けに家電感覚で使えるスキャナを提供できないかと考えました。こうして「ScanSnap」シリーズの開発が始まりました。
○ScanSnap iX100の飛躍
パン氏:「ScanSnap iX100」は、2000年代から開発されていたシリーズの最新機としては、徐々に進化していったものなのでしょうか。それとも、何か大きな飛躍があったのでしょうか。
松本氏:速度の向上や読み取りのクオリティアップ、アプリの拡充は毎回のテーマですが、iX100はモバイルバッテリーを搭載し、なおかつWi-Fi機能を備えた、完全にケーブルフリーのスキャナです。そういった意味で、大きく飛躍したプロダクトだと考えています。
バッテリーを積んだスキャナとしては世界最小・最軽量でして、コンパクトな筐体にデュアルコアCPUの「GIプロセッサ」