シャープが開発した自治体向け学習システム「STUDYFIT」って?
ただ、こうした取り組みの中で教材不足、学校のネットワーク回線の貧弱さ、先生への負荷、通常授業への影響といった課題が見えてきているという。こうした課題に対応するために開発したのがSTUDYFITだ。
教材不足の解消のため、学校の現場で実績のある日本標準とともにデジタル教材を開発。シャープの電子書籍技術で教材をHTML5化・DRMの付与を行ってWindowsタブレットで利用可能にした。
学校によってはネットワーク環境が貧弱で、佐賀県立高校へのタブレット導入で問題になった「一斉にアプリケーションをダウンロード、インストールするため回線がパンクする」といったトラブルを回避するため、学習履歴の送信のみにネットワークを使い、アプリケーションのインストールなどはUSBメモリやSDカード経由で行うようにした。
デジタル教材は自動採点や児童の自己採点が可能なため、教員への負荷も少なく、学習履歴が教員のサーバーにすぐにアップロードされるため、児童それぞれのつまづきポイントや苦手分野がすぐに分析できる。学習指導要領に応じたカリキュラムに影響を与えないように5~10分程度で終わる問題にすることで、すき間時間に学習ができる。