くらし情報『中国の全地球衛星航法システム「北斗」と、新型上段「遠征一号」 (1) 米国のGPSに対抗する全地球衛星航法システム「北斗」』

2015年4月28日 10:00

中国の全地球衛星航法システム「北斗」と、新型上段「遠征一号」 (1) 米国のGPSに対抗する全地球衛星航法システム「北斗」

中国の全地球衛星航法システム「北斗」と、新型上段「遠征一号」 (1) 米国のGPSに対抗する全地球衛星航法システム「北斗」
2015年3月30日、中華人民共和国の四川省にある西昌衛星発射センターから、「長征三号乙」ロケットが打ち上げられた。ロケットの先端には、中国の全地球衛星航法システム「北斗」を構成する人工衛星が搭載されていた。

北斗は米国のGPSなどに対抗する中国独自の衛星航法システムで、現在はまだ中国周辺のアジア・太平洋地域でしか利用できないが、2020年ごろにはGPSと同じく、地球上のどこでも測位ができるようになる予定で、今回打ち上げられた衛星は、まさにその嚆矢となるものであった。

この打ち上げではまた、北斗などの人工衛星を目的の軌道まで送り届ける、「遠征一号」と呼ばれる上段が初めて使用された。

今回は北斗と遠征一号について、全3回に分けて紹介する。

○中国版GPSこと「北斗」

カーナビや携帯電話の道案内機能や、デジカメで撮影した写真の位置情報など、人工衛星を使った航法・測位システムは、すでに私たちの生活にとって必要不可欠なものになっている。

現在この衛星航法システムは、米国が運用している「GPS」を筆頭に、ソヴィエト・ロシアのGLONASSがある。また欧州では「ガリレオ」の構築に向けて衛星の打ち上げが進んでおり、インドでも同国の周辺のみを対象にした「IRNSS」

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