石川県の七不思議? 住所に「イロハ」「甲乙丙」「子丑寅」など謎の地名が
や「甲乙丙」などの表記がされている。県外の人にとっては、何とも不思議な住所に映るのではないだろうか。
このような住所が生まれた理由について各所を調べてみたが、はっきりした理由は分からなかった。ただ、明治6年(1873)の租税制度改革「地租改正(ちそかいせい)」による土地制度改革が影響しているという説がある。町名の統廃合をした際、便宜的に「イロハ」「甲乙丙」などと当てはめたのが、そのまま残ったようだ。
○十二支や儒学用語などユニーク地名があちこちに
この石川県のユニークな住所表記は、「イロハ」「甲乙丙」だけではない。更に驚きの住所が存在する。まず、石川県の北部 七尾(ななお)市の七尾駅周辺には、「子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥(ね・うし・とら・う・たつ・み・うま・ひつじ・さる・とり・いぬ・い)」の十二支がついた住所があり、地図内の七尾警察署の住所は、「七尾市藤橋町亥45番地1」となっている。
県中部にある宝達志水町(ほうだつしみずちょう)には、儒教で説く「五徳(ごとく)」と呼ばれる5つの徳目「仁義礼智信(じん・ぎ・れい・ち・しん)」という表現が使われていて、何だかありがたい住所になっている。