4Kテレビとガラホの意外な関係 - 西田宗千佳の家電ニュース「四景八景」
という建て付けになっている。
●なぜ、今Androidなのか?
○従来型ではコストが合わない、スマホ基盤で作り直しが必須に
では、なぜ今Androidなのか? 答えは両者とも同じ。「コスト」だ。
家電はそれぞれ、専用のSoC(System on Chip)を使って開発される。いままでは、フィーチャーフォンではフィーチャーフォン向けの、テレビではテレビ向けのSoCが使われていた。機能アップはそれぞれで行うのが当然でもあった。フィーチャーフォンやテレビに大きなニーズがあり、それらが独自の価値をもっていた時代は、それでも良かったし、うまくいっていたともいえる。
だが、いまや時代は変わった。
スマートフォンは年間に最低でも数億台生産される。半導体の技術開発も、それに付随するソフトウエア開発も、すべてスマートフォンを基準に進む。他の家電向けは圧倒的に不利な状況だ。
しかも、以前と異なり、「純粋な電話に近い機器」であってもSNSやリアルタイムメッセージングの機能は必要だし、「テレビという放送を受信する機器」においても、表示する映像はインターネット経由でやってくるものが増えた。とすると、そうした新しい環境に対応できるOSを準備する必要があるが、こちらも、もはや独自に開発を続けていくのが難しくなる。