小松菜奈、スキャンダラスな芸能界を描く『夢を与える』で「逃げたくなる気持ちに共感した」
演技にしても、感情を爆発させて怒ったり、笑ったり、1日の中でも感情が全然違うので、女優は大変な仕事だと思います。夕子の場合は、思春期や反抗期を迎えて感情に左右される年頃なんですが、私も経験したことなので気持ちは理解できました
――自身と重なる部分があるからこそ、演じていてやりやすかったのでしょうか?
私は夕子のように怒鳴ったりしないで、拗ねて黙るタイプなので感情的には大変でした。クライマックスのところで長ゼリフがあるんですが、今までで一番すごく緊張して。『これ私がやるの? 乗り越えられるかな?』と考えるだけで不安で眠れなくて、感じたこともないプレッシャーが襲い掛かってきました。しゃべり始めると落ち着いて演じることができたけど、涙と鼻水がいっぺんに出ちゃいました(笑)
――夕子の母親・幹子役は菊地凛子さんが演じています。
凛子さんは、あんまりしゃべらない方なのかなと思っていたけど、サバサバしていてお茶目ですごく面白いことを言ってくれる。『自分は5歳児なんだ!』って言ったりして、可愛らしくてすごく魅力的な人だなと思いました
――幹子は、娘に夢を託す熱血的な"ステージママ"のような存在でしたね。