日本参入から1年、米PubMatic CEOが見る「日本のデジタル市場 現状と課題」
同社のSSPは、2015年3月時点において、約60社の国内パブリッシャーが導入し、20以上のDSPとパートナー提携を実施。国内のデータセンターも設けたほか、本年度中には日本市場向けスタッフを5名増やす考えだ(2015年4月時点、在インドのオペレーションチームを含め8名)。
では、ゴエル氏は、この1年をどのように捉えているのだろうか。
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ゴエル氏 : 大きな変化として、パブリッシャーが抱く「プログラマティック・バイイングへの恐れ」が軽減されたことがあるのではないでしょうか。むしろ、これを1つのチャンスとして捉え、「どのようにすればコストを抑え、収益性を上げることができるのか」といった具合に関心が高まっているとも言えます。
一方で、プログラマティックへの取り組みが増えたかと言うと、そうでもありません。今のところ、バズワードと言いますか、流行り言葉でしかないのかもしれません。というもの、「プログラマティック・バイイングとは何か」ということや、そのメリット・デメリットへの理解が深まっていないのだと思います。
まずは、パブリッシャーの意識を変えていく必要性があるのだと感じましたね。