くらし情報『ゼロから始めるOpenStack (10) OpenStackを構成するコンポーネント(Neutron編)』

ゼロから始めるOpenStack (10) OpenStackを構成するコンポーネント(Neutron編)

インスタンスは起動時にデフォルトゲートウェイに対して自身の設定情報を問い合わせるが、NeutronはMetadata Proxy機能によって、このリクエストを正しい宛先に転送する。

ネットワーク作成時に、「外部ネットワーク」と指定しておくと、外部と接続されているネットワークと認識される。この外部ネットワークとは、社内のネットワークやインターネットといった「OpenStackの外側」のネットワークが想定されている。ルータはネットワーク間の接続機能を提供し、ネットワークを複数接続することができる。外部ネットワークをルータのゲートウェイとして設定することで、外部ネットワークがルータのデフォルトゲートウェイのネットワークとなる。

ルーターに外部ネットワークを設定することで、このルーター配下のネットワークに接続されたインスタンスが外部のネットワークに接続できるようになる。これは、ルーターにSNAT (Source Network Address Translation)が自動的に設定され、インスタンスのアドレスがルーターの外部ネットワークのIPアドレスへ自動変換されるためである。この場合、内部のインスタンスから外部のネットワークへは接続可能だが、外部のネットワークからは内部のインスタンスに接続できない。

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