男性も化粧をするとストレス減、さらに自信が持てる! - 化粧心理学者が解説
こういった効果があるからこそ、ストレスが多く、また人と会うことの多い営業職の男性の間で美容や化粧に対する関心が高まっているのかもしれません。
化粧は、顔に施すものであるがために、どうしても顔の美醜に関連づけて語られることが多いのが実情です。また、どうしても「化ける」に「粧う(よそおう)」と書くことから、日本では化粧に対する批判が強く、そういった批判への懸念から化粧に関する研究が進んできませんでした。ですが、化粧には自信を高めることやストレスを軽減させることに代表されるような、メリットがたくさんあるんです。まだまだ、「男が化粧なんて」と思う人もいるでしょうが、男女を問わず化粧の心理的効用をうまく利用してほしいなと思います。
※写真と本文は関係ありません
○著者プロフィール
平松隆円
化粧心理学者 / 大学教員
1980年滋賀県生まれ。2008年世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。京都大学研究員、国際日本文化研究センター講師、チュラロンコーン大学講師などを歴任。
専門は、化粧心理学や化粧文化論など。魅力や男女の恋ゴコロに関する心理にも詳しい。現在は、生活の拠点をバンコクに移し、日本と往復しながら、大学の講義のみならず、テレビ、雑誌、講演会などの仕事を行う。主著は『化粧にみる日本文化』『黒髪と美女の日本史』『邪推するよそおい』など。