Photoshopの父 トーマス・ノール氏が"かすみ"を補正する新機能を語る-今も進化を続ける写真補正への情熱
は「黒レベル」スライダーではたどり着けない領域まで調整できるという。既存の「黒レベル」スライダーでコントラストを上げようとすると、画像全体に適用されるため、暗い部分が黒くつぶれるケースがあったが、「デヘイズ」機能を使えば全体のディテールを保持したままコントラストを改善することが可能ということだ。
ノール氏が現在開発に携わっている「Camera Rawプラグイン」は、PhotoshopでRAW現像を行うためのもの。そのCamera Rawの最新バージョン(9.0)とLightroomの最新バージョン(6/CC)の新機能は、"現像"に関する部分だけをピックアップすれば、写真を結合(HDRおよびパノラマ)やフィルターブラシなど両者は完全に一致している。
これについてノール氏は、「Camera RawとLightroomでは共通の処理エンジンを利用しており、現像処理に限って言えば、LightroomでできることすべてはCamera Rawでも可能です。Camera Rawは"エンジン"と"ユーザーインタフェース"のふたつで構成されており、そのエンジンはLightroomに移植され、特有のインタフェースが割り当てられています。