事例で学ぶAndroid活用術 (11) スマートフォンを活用したSAP承認フローで業務効率化を実現
開発後の修正も、App Storeを通さねばなりません。iPhone、Androidどちらの端末でも使用できるようHTMLファイルで作成する案も検討しましたが、使い勝手が落ちてしまいます。企業側からみるとオリジナルのシステムを制作するにはAndroid OSの方が簡単ですね」(安田氏)
アジアにも多数の顧客を持つ同社では、上海や香港にもグループ会社があり中国人の社員も多い。今回のアプリ開発は、将来のグローバル規模での活用も視野に入れ多言語仕様にした。「端末コストが高いiPhoneで設定してしまうとコストが弊害となり海外での導入が進まない可能性があります。Androidで開発しておけば今後のグローバル規模での展開にも移行しやすいと考えました」(安田氏)
競合が多数あるなか、商社としての付加価値を高めるには、顧客のさまざまな要望に応えるため、どれだけ多くの仕入先、業者とのパイプがあるかが勝負になる。そのため、営業担当は常に社外を飛び回ってコネクションを作ることに集中できる体制づくりが必須だと安田氏はいう。
「事務処理しなければならないから会社に戻るというのはさせたくありません。
過去、営業担当にはノートPCやデータカードを携帯させる業務スタイルを早くから取り入れてきた経緯があります。