2015年5月27日 10:00
どこでもサイエンス (51) 冥王星まめちしき10連発(ビフォー編)
のですな。化粧をしているとでもいいましょうか。しかも、冥王星には冥王星の半分ほどの大きさの衛星カロンがあり、カロンと冥王星をあわせた明るさを単体の明るさと見積もっていたためでもあります。遠目では、なかなか本当のことが分かるのは難しいものです。見積もるたびに小さくなるので、このままだと冥王星は1984年には消滅するというジョークがあったそうでございます。
○9. 冥王星は5つの月がある。
冥王星は、小さいくせに5つも月を従えています。1978年に発見されたカロンのほかに、21世紀になってからニクスとヒドラ、ケルベロス、ステュクスが発見されています。
望遠鏡で見ても、表面の様子などはほぼなにもわからないわけでして、探査機ニューホライズンズによる詳細な情報が楽しみですねー!
○10. 2006年に、惑星でなくなる。
新しい発見は、時に過去の栄光をなかったことにするわけです。1990年代の終わりごろから、冥王星なみの遠いところに、小惑星が発見されるようになりました。かねてからそのあたりからやってくる彗星が多いことから予想されていたことでございました。2001年に発見されたイクシオンは、冥王星と同じような軌道をまわっていて、冥王星の半分ほどの大きさであることが判明しました。