2015年5月27日 10:00
どこでもサイエンス (51) 冥王星まめちしき10連発(ビフォー編)
いうならば第二冥王星というようなものですね。それからセドナ、クアオアなど冥王星とほとんど同じくらいの大きさの天体が次々と発見されました。冥王星を小惑星の分類にすべきって話も出たのですな。
決め手となったのは、2003UB313のエリスで、冥王星の1.5倍ほど遠くを回る天体で、大きさは冥王星よりチョイ大きいくらいとわかったんですねー。これを第10惑星とする発表もあったのですが、じゃあ、チョイ小さいクアオアとかどうする? という話になったのですね? この絵を見るとウームと思いますよ。
そこで、2006年までに天文学者が教義し、惑星ってなに? という定義を考えることになります。日本からは国立天文台の渡部潤一さんが参加しています。最終的には国際総会にて「投票」が行われ、冥王星は惑星とせずに、ドワーフ・プラネット(後に準惑星)というカテゴリーに入れることが決まったのです。
つまり、冥王星は「惑星」ではなくなったのでございますねー。
もっとも自然のことを「人間が投票」で決めるってのはどうなのよーという話もあります。まあ、生物の種も危うくなっているってはなしも前に書きましたし、自然はパチっとはわからんもんです。