2015年6月3日 11:14
COMPUTEX TAIPEI 2015 - 米AMD、"Carrizo"こと第6世代AシリーズAPUを正式に発表
コアそのものの消費電力を削減するとともに、外付けのチップセットを統合することで消費電力を削減する。これにより、トータルで性能/消費電力比を2.4倍に向上したとしている。
ここからは消費電力削減の方法論について紹介する。まず、どのようにコアの消費電力を下げるのか? という方法のひとつが、High Density Libraryの採用である(Photo21)。
これによってなぜ消費電力が下げられるかという話は、ISSCCでの記事で紹介したのでここでは繰り返さない。ちなみに質問の過程で、Carrizoが引き続きGlobalFoundriesの28nm SHPプロセスを利用している事は確認できた。
○Excavatorコアに関する新情報も
さて、ここからいくつか新しい話が。まず新機能として、L1 Data Cacheの大容量化とBTBの改善、FPU周りの改善と新命令の追加などが実装され、最大で15%ほどのIPC改善に繋がっているという話があった(Photo22)。
Excavatorコアでは、L2キャッシュの容量を削減しており、これをカバーするためにL1の容量を倍にしながら、Latencyそのものは一定を維持している(Photo23)