2015年6月4日 16:13
愛媛県の観光施策の裏にいたマイクロソフトと、地方に潜むICT推進の課題
先に触れた「愛媛マルゴト自転車道」の紹介Webサイトも、自転車道の魅力発信の一翼を担っているが、このサイトはただ単純にマイクロソフトが運営を行っていたわけではない。
○Webサイト運用は自分たちで進められるように
サイトのバックエンドには、Microsoft Azureを活用。米国・サンフランシスコや英国・ロンドン市などの自治体で利用されているコンテンツ管理システムであるDynamics CRMも用いて、同社のbingマップとの連携、AndroidアプリやiOSアプリなど、シームレスなコンテンツ運用も可能にしている。
このコンテンツ運用の簡略化がシステム活用の大きなポイントで、誰もが簡単に使えるユーザーフレンドリーなUIであるため、ITスキルを持ち合わせていない人でも、直感的に操作できるという。サイト構築こそ、日本マイクロソフトと地場のシステム会社が協力して行ったが、既存のフレームワークを活用したため、昨年1月のプログラムスタートからわずか3カ月で実運用にこぎつけた。同サイトのアクセスは月平均で5000弱だが、Azureを利用しているため、急なトラフィック増大があった場合でも柔軟に対応できる。