2015年6月4日 16:13
愛媛県の観光施策の裏にいたマイクロソフトと、地方に潜むICT推進の課題
と前向きにとらえている様子。「プログラム終了で直接的な支援こそなくなるものの、IT技術者の育成支援となるプレゼンコンテストや技術勉強会は引き続き行われる」(須山氏)
三大都市圏にいるIT技術者からすれば、普段からの業務以外にもハッカソンやセミナーなど、身近に多くのスキル向上の場があるだろう。しかしながら、地方の人間からすると「イベント自体の開催が少なく、セミナーもない。また、大企業は人材育成の社内研修が多く用意されている一方で、地方に拠点を構える中小企業の場合、そういった場合が少ないうえに、特定の業務に合わせた"特化型"の人材が多くなってしまい、それで精一杯になってしまう」(愛媛大学大学院 理工学研究科 准教授 黒田 久泰氏)と地方のICT人材育成の現状を指摘する。
この点は、ICT人材育成の先端を行くマイクロソフトも現状を把握しており、だからこそ、各地方自治体と連携する地域活性化協働プログラム上で、障碍者支援やNPO連携という社会的に弱い立場にある人材・環境の底上げだけでなく、世界に飛び立てるような高度人材の育成支援にも力を入れているわけだ。
「今後も含め、大学でセミナーやトレーニングによるスキル取得の場を設けてもらいました。