くらし情報『増収増益のすかいらーく、その背後にはビッグデータの活用があった』

2015年6月12日 08:00

増収増益のすかいらーく、その背後にはビッグデータの活用があった

それに基づき、資源投入をTVCMから新聞の折り込みチラシ広告へと一部シフトさせたこともある。ROIの見える化による販促費の最適化は、売上拡大の中での「広告費の削減」に大きく寄与し、2014年上半期において、前年同期から40億円の売上アップを果たす一方で、3億円の広告費削減を成し遂げている。

リニューアルを行った人気商品の発売記念キャンペーンの際には、その低価格さを強く打ち出した結果、客単価が大きく落ち込むという事態に見舞われた。そこで、商品の作り手側が最も思い入れの強い、最高グレードの商品をきちんと訴求する戦略に変更。この結果、テスト時に比較して数千万円の収益アップにつながったようだ。これも、客単価がすぐに把握できるシステム活用の1つの成果といえる。

さらに、同社はかねてから、いわゆる「ケータイクーポン会員」の仕組みを回し、携帯電話を通じて会員に割引クーポンを配布してきた。そうした施策の効果を測るうえでも、顧客単価や収益などが分析できるデータ・ウェアハウスは有効に機能している。


○技術の進化でビジネスのスキルが分析に活きる
マーケティングROI分析の効果と実績を評価したすかいらーくは、マーケティング本部内に「インサイト戦略グループ」

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