DIR EN GREYらのCDジャケットを手がける依田耕治氏「3日でペンタブレットに慣れて、絶対に戻れなくなった」
――なるほど。では、ペンタブレットを使う時のこだわりなどがあれば教えてください。
先ほど言った通り、僕は今Intuos Proを使っていますが、カスタマイズなどは特にしていません。入力機器としてしっくり体になじむので、大変重宝しています。
でもつい最近、替え芯の存在に気づいたんですよ(笑) 当然それまでは標準芯を使っていたのですが、ハードフェルト芯を使ってみて虜になりました。もう全く書き味が違うんですね。びっくりです。
以前は「ここまで」と決めた終点部分になるとぶれないようにギュッと力を入れていたんですけれど、ハードフェルト芯を使うと適度に摩擦があって滑りすぎない。
使用感が紙に近くて、無駄な「りきみ」がなくなり、作業がしやすくなりました。
――主にどういった作業の際にペンタブレットを使うか教えてください。
作品の仕上がりによっても変えますが、バッサリと切り分けたい部分はパスで、なじませたい部分はマスクを使って、ボケ足の部分を調整したりしています。これらの作業にはすべてペンタブレットを使用します。紙を破ったようなフリーハンドっぽいパスなんかも、ペンタブレットなら簡単に作れますね。