DIR EN GREYらのCDジャケットを手がける依田耕治氏「3日でペンタブレットに慣れて、絶対に戻れなくなった」
――アナログからデジタルに変えてよくなったところはありますか?
正直なところ、デジタルとかアナログとか、そういった切り分けが僕の中にはあまりないんだと思います。写真を撮ったり、筆で描いたり、そしてデジタルで描いたりと、そういった作業を選ぶのもすべて同じことで、イメージしたものに何がどの方法が一番合うか、それに合わせてツール選択をしているだけにすぎないんじゃないかな、と。デジタルあるいはアナログのどちらかに絞って追求していこうという方向にならないのは、そういう思考があるからかもしれません。
とはいえ、ペンタブレットを導入したことで、作業効率もクオリティも圧倒的に向上したのは確かです。
――今後、取り組んでみたい作品は?
個人的には、壁一面になるくらいの大きな作品をつくってみたいなと思っています。コラージュという作品の性質上、絵描きともカメラマンとも違うので、既存の素材同士を単純に集めて組み合わせるというより、今後はもっと自身でコンセプトに基づいた素材作りから取り組むことによって、作品のオリジナリティーを高めていきたいです。――最後に、ジャケットデザインを仕事にした依田さんから、クリエイター志望の人にアドバイスをお願いします。