くらし情報『「一帯一路」構想による経済波及効果が期待される中国』

2015年6月17日 17:06

「一帯一路」構想による経済波及効果が期待される中国

「一帯一路」構想による経済波及効果が期待される中国
今年3月に中国政府が正式発表したことに伴ない、市場では、「一帯一路」(海と陸のシルクロード)構想への注目度が高まっています。「一帯一路」とは、中国を起点に中央アジアを経由して欧州に至る「シルクロード経済ベルト」(一帯)と、中国沿岸部から東南アジア、インド洋を経て欧州に繋がる「21世紀海上シルクロード」(一路)の双方において、鉄道や道路、送電網や港湾などのインフラ整備を実施していくというものです。実現すれば、65ヵ国、44億人をカバーする巨大経済圏(シルクロード経済圏)が誕生することとなり、域内の貿易促進や雇用創出だけでなく、中長期的に経済的な結びつきが強まることでヒト、モノ、カネの移動が活性化するなど、経済効果の波及が期待されます。

中国にとって、「一帯一路」構想は、経済協力の強化というだけでなく、シルクロード経済圏の活性化による輸出拡大に伴ない、足元で問題視されている中国国内の過剰生産能力を緩和させ、国内経済の成長に繋げる狙いがあるものと考えられます。中国は今後、「一帯一路」構想を活用し、鉄道やエネルギー、建築、通信設備といった分野の輸出を促進させるとともに、域内貿易の活性化を後押しするため、自由貿易協定(FTA)

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