2015年6月19日 09:25
米経済の活力の源「IPO銘柄」への投資で"アメリカン・ドリーム"実感できる!?
○IPO市場が大躍進の米国株式市場
今年の秋に「日本郵政」が上場する。1987年に上場したNTT並みの政府系大型株が「IPO(新規公開株)」となるとあって、話題を集めそうだ。
その半面、一般投資家にとって「IPO」はあまり馴染みのない言葉であることも確かだ。一般的にIPO銘柄は、聞いたことのないような社名のことも多いし、規模が小さいことから、投資するには不安が大きいからだ。ただ、昨年リクルートが上場、今年は、日本郵政が上場するほか、LINEも上場候補にあがるなど、注目銘柄が続き、徐々に注目を集めつつある。
こうした中、海を越えた米国では、IPO市場が活況を呈している。景気回復や株価上昇などを背景に、2014年は、件数、調達額とも、2001年以降でもっとも高い水準となっている(「グラフ1」参照)。
○国の経済活性化には、新陳代謝が必須
今、なぜ米国のIPO市場が沸いているのだろうか?
ひとつには、世界的にIPOを推奨する動きがあることが大きい。
というのは、国の経済が常に成長していくためには"新陳代謝"が不可欠だからだ。競争力が衰えた企業が退場し、活力のある新しい企業がどんどん出てくることで、資金が動き、新しい需要を喚起し、ひいては、経済に貢献するからだ。