くらし情報『JAXAの「火星の衛星からのサンプル・リターン」計画とは (1) のぞみを継ぐもの』

2015年6月19日 13:16

JAXAの「火星の衛星からのサンプル・リターン」計画とは (1) のぞみを継ぐもの

という探査機を打ち上げたが、故障により地球周回軌道から脱出できず、そのまま地球の大気圏に再突入し、ミッションは失敗した。現在、フォーバス・グルーントの2号機を開発する計画があり、2024年に打ち上げが予定されている。

今のところ、JAXAの探査機の打ち上げは2022年度に予定されている。フォボスやダイモスのどちらに着陸するかはまだ未定だが、フォボスであれば、予定通り2022年に打ち上げられて成功すれば、フォーバス・グルーントの2号機に先んじて世界初に、またダイモスへの着陸でも世界初の快挙となる。

今回、火星の衛星を探査するという話が出てきたのには、日本の惑星科学に携わる関係者の中で、火星衛星からのサンプル・リターンが最重要ミッションであるという認識があることが大きいという。このミッションの科学的な意義については、大きく4つの項目が挙げられている。・火星衛星の起源を解明し、火星形成過程を読み解く準備をする:衛星起源説としては、(A)始原的小惑星の捕獲説、(B)巨大衝突時に形成する円盤からの集積説がある。これを周回観測とサンプル分析から決着させる。

・(判明する衛星の起源に応じて)サンプル分析から火星形成過程へと制約を与える:(A)

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