キヤノン「EOS 5Ds」「EOS 5Ds R」技術説明会 - 人気写真家の米美知子氏が高解像モンスターを語る
それらをふまえて、現像に使うPC環境をきちんと整えてあげないとストレスを感じてしまうであろうとのことだ。
絞ることで避けられない回折については、それほど怖がらずに撮影してもらいたいとのこと。やはり、F16とF11とF8とでは背景が違ってくるので、その背景に関しては自分がどう表現したいのか、どこまでディテールを見せたいのか、色だけにするのか、といったように表現を選べるよう、自身も怖がらずに絞り込んでいるそうだ。
また、キヤノンのRAW現像ソフト「DPP (Digital Photo Professional)」のデジタルレンズオプティマイザ機能を使うことで、光学的な各種の収差や回折を補正してくれるので、皆さんもぜひ使ってくださいとのことだ。ただし、こちらの機能もPCへの負荷が大きいので、ここぞというときに使っているそうだ。
感度に関して、実際の撮影では基本的にISO400、もしくはISO200を使い、風が吹いているときはISO800にしていたそうだ。また、暗いからといって感度を上げるのではなく、三脚でしっかりと固定して、じっくりと光量をかせぐことでスローシャッターな表現もできるし、解像感のあるよい写真も撮れるので、丁寧な撮影を心がけてほしいと語った。