くらし情報『磁気圏観測衛星「あけぼの」 - オーロラとヴァン・アレン帯を見つめ続けた26年』

2015年7月7日 14:00

磁気圏観測衛星「あけぼの」 - オーロラとヴァン・アレン帯を見つめ続けた26年

磁気圏観測衛星「あけぼの」 - オーロラとヴァン・アレン帯を見つめ続けた26年
●「あけぼの」によるオーロラの観測
2015年6月、北海道でオーロラが観測され、赤く染まる空の写真に多くの人々が息を呑んだ。日本国内でオーロラが見られるのは非常に珍しいことで、北海道で観測されたのは今年3月以来2回、さらに3月の前は11年間にもわたり観測されたことすらなかった。

オーロラの発生には、太陽の活動が大きな要因となっている。オーロラは通常、北極や南極の周辺でしか見られず、緯度の低い日本でも見られるということは、それだけ太陽活動が活発になっているという証拠でもある。

そんなオーロラの活動を26年間にもわたって宇宙から見守り続けた人工衛星が、今年4月に運用を終えた。磁気圏観測衛星「あけぼの」だ。「あけぼの」はその長期間にわたる運用の中で、オーロラがどうして生成されるのか、季節や太陽活動などの変化によってどういう違いが生まれるのかといったことを観測し続け、多くの成果を残した。

その観測対象はオーロラだけではなく、地球を取り巻いているヴァン・アレン帯という放射線帯にも広げられた。
そして今、来年打ち上げ予定の新しい衛星「ERG」へとバトンが渡されようとしている。

○オーロラと太陽活動

ところで、そもそもオーロラはどのようにして発生しているのだろうか。

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