2015年7月12日 09:30
『Splatoon(スプラトゥーン)』は世界を塗り替えるか? ヒットの要因は、ゲーム性だけではない二次創作とネットの広がり
任天堂が5月28日に発売した『Wii U』向けゲームソフト『Splatoon』が大ヒットを記録している。発売直後からネット上では『Splatoon』旋風が巻き起こり、ブログやSNSにはポジティブなレビューが溢れかえった。6月24日には、世界累計販売本数が100万本を突破したことが明らかになり、販売面も好調に推移している。
スマートフォンの台頭で伸び悩む国内コンシューマ市場、さらにライバルにやや後れを取っている『Wii U』において、新規IPがこれほどヒットするのは異例ともいえる。北米市場で圧倒的な影響力を誇っている、海外メディアのレビューをまとめたサイト「Metacritic」では81点を記録するなど、海外での評価も上々。『Splatoon』はなぜこれほどの人気を得ているのだろうか。ヒットの理由には、大きく分けて2つの要因が考えられる。
『Splatoon』は、主人公の「イカ(正式名称:インクリング)」を操作し、インクを撃って地面を塗りつぶしていくアクションシューティングゲーム。
いわゆる「銃」(または銃をモチーフにした武器)で撃ち合う「TPS(サード・パーソン・シューティング/シューター)」