2015年7月12日 09:30
『Splatoon(スプラトゥーン)』は世界を塗り替えるか? ヒットの要因は、ゲーム性だけではない二次創作とネットの広がり
投稿数は日に日に増加している。また、ゲーム中でさまざまな情報をプレイヤーにお知らせしてくれる女性(イカ)二人組のアイドルユニット「シオカラーズ」、そして彼女たちが歌う「シオカラ節」がニコニコ動画やYouTubeで話題となり、音源化を求める声も後を絶たない。さまざまなネットサービスを巻き込んだ展開は、現在のところ、うまくいっているように見える。
○「倒す」よりも「塗る」を重視したゲーム性
そしてゲーム性については、さまざまなメディア、ブログで考察されているが、やはり「塗る」という行為、これにつきるだろう。
これまでのTPSの多くは、どちらかといえばゲーム上級者向けという印象が強いジャンルだった。TPSは戦争やSFがテーマになることが多く、銃で撃ち合い、「相手を多く倒すこと」が主目的となる。そのため、エイム(照準合わせ)のうまさに差があると、上級者が初心者を一方的に蹂躙していくという光景が日常的になってしまう。また、人間同士のオンラインプレイがメインになるため、「チームメンバーに迷惑をかけたくない」などの理由で、下手なプレイヤーが萎縮してしまう面もある。
これでは初心者が最初から面白さを味わうことは難しい。