2015年7月17日 12:00
物流会社は、一緒にブランドを作るチームだ - kate spadeの事例
あらかじめ同じ数値を共有することで、予定外のコンテナ1本に対し、目標数値レベルを落として対応するのではなく、どうすればよくすることができるのか、前向きな検討を行うことができるようになるのです」(清水氏)
○ECでは、倉庫での作業もブランドイメージに直結
数値目標のほか、ケイト・スペード側が重視したことは、ブランド製品の扱い方だ。当然のことながら換金性が高く、盗難といったトラブルも起こりがちなため、セキュリティが求められる。
加えて、ブランド製品は、そのブランドごとにリードタイム (生産・流通・開発などの現場で、工程に着手してから完成するまでの所要期間)が異なる。洋服に関しては、畳まれた状態ではなく、ハンガーにかかったまま倉庫に置かれるため、倉庫にハンガーレールが必要になるといった具合だ。また、ケイト・スペードの商品として、洋服の割合はそれほど多くないものの、扱う際の検針作業は必須となる。検針とは、文字通り針の有無を確認する作業。洋服は、作業の途中でまち針を縫って作業を進めることになるが、検査を徹底しても針が洋服に残ってしまうことがある。
国内倉庫から発送するときが商品を担保する最後のチャンスだ。