2015年7月21日 13:08
なぜ、第6世代iPod touchのSoCはダウンクロック版「A8」なのか
20nmの立ち上がりが遅れたということもあるが、ムーアの法則から考えれば通常2年サイクル程度で行われるプロセス移行が比較的短期間で行われることになる。TSMCの20nmに関しては、一部で話題になっているQualcommのSnapdragon 810のパフォーマンスや発熱問題の原因の1つともいわれ、意外と根深い話なのかもしれない。
●SoCを手がける2社
○iPod touchのマイナーアップデート版」が早々に登場?
ここでTSMCとSamsungの話が出たが、現在のAppleはiOSデバイス向けSoCの調達先をこの2社からのデュアルソースとしている。A8登場のタイミングでSoCの調達先をSamsungからTSMCに切り替えたという話も聞かれたが、実際にはSamsungからの調達も継続されている。Re/codeがIHSのアナリストAndrew Rassweiler氏のコメントを引用して伝えるところによれば、同件が報じられた2014年9月のタイミングでSoCの調達比率はTSMCとSamsungで6:4程度だという(SoCの種別は不明)。
後の2015年4月にKGI SecuritiesのアナリストMing-Chi Kuo氏が報告したレポートによれば、次期iPhoneに採用されるとみられる「A9」