2015年7月21日 22:22
こんなに怖い奨学金 - 無計画な利用で将来の結婚や住宅購入の足かせにも
滞納が9カ月以上続くと一括払いを求められ、その後は財産差し押さえや裁判になるケースも。
奨学金といえども、返済や取り立てに関しては民間の金融業者と変わらず、甘く見ると身を落とすことになりかねません。実際、奨学金の支払いができず、自己破産した事例もあるのです。
奨学金を利用するなら、借り入れ前に返済額をシュミレーションして、返済計画を立てておきましょう。就職後は、生活に余裕ができるまで、実家やシェアハウスで暮らすなど、生活費を抑える努力も必要です。
それでも返済が難しければ、奨学金の返済額を半額ずつにできる減額返還、一時的に返済をストップする返済猶予願いを速やかに提出しましょう。年収が300万円以下なら、申請によりこれらの措置を受けられます。ただし、返済額が減るわけではなく、返済期間が延びるだけです。
全額返済の義務に変わりはありません。
「卒業すればなんとかなる」と安易に考えず、自分の社会的信用と卒業後の約20年の生活に大きく影響するものだということをしっかり理解したうえで、上手に付き合っていくことが大切だといえるでしょう。
○著者プロフィール
大竹のり子
エフピーウーマン代表取締役
ファイナンシャルプランナー(CFP(R)