2015年7月24日 17:00
アニメ「PSYCHO-PASS」の変形銃「ドミネーター」が"動く"まで (前編)
それは一体どこでつながってるんだろうっていうのを、考えないといけないんです。
映像をそのまま再現するとしたら、実はドミネーターのこのエラのような部品は、もう少し外側に張り出して、空中に数ミリ浮いたぐらいの位置に存在してるんですね。その位置関係を再現しようとすると、本体に棒を付けざるを得ないんですが、それって格好悪いんじゃない?みたいな話もあって。
それならば、設定よりも本体に近づけて、開く角度を小さくしようだとか、デザイン的に破綻しない範囲に収めつつ、実際に変形できるように、設定資料を僕らなりに解釈して、設計し直した部分はいくつもあります。製品化にあたって、設計し直さないといけない部分は増えていくかと思いますし、ここが課題ですね。●「メカメカしい」本体機構と「シビュラシステム」の開発
――ここに行き着くまで、どれぐらい試作されましたか?
およそ4世代くらいでしょうか。間にバージョン3.5みたいなものもあったりするんですけど。
――作中のなめらかな変形動作がこれだけ忠実に再現されている、ということが話題の核だと思うのですが、ここはうまくいった、と思う部分は?
ものづくりって、1カ所ここだ!っていうのはあまり無いんですけれども、まあ、よく入ったな、と(笑)