くらし情報『兼業まんがクリエイター・カレー沢薫の日常と退廃 (21) 兼業漫画家の「夏の風物詩」』

2015年7月28日 12:00

兼業まんがクリエイター・カレー沢薫の日常と退廃 (21) 兼業漫画家の「夏の風物詩」

兼業まんがクリエイター・カレー沢薫の日常と退廃 (21) 兼業漫画家の「夏の風物詩」
今回のテーマは「夏のレジャー」である。

○漫画家ならではの「夏の風物詩」

そう言われても、基本的に春夏秋冬、部屋から出ない。それに現在、すべての原稿を締切通りに終わらせていたら1カ月経っているし、それを12回やったら1年が終わっているという生活で、年々季節感というものがなくなってきている。

去年は一応花火など見に行ったのだが、花火が始まるまでずっとスマホでエゴサーチしていたし、始まったら始まったで、花火の写真をTwitterにアップしてリプライ待ちし、その待ち時間の間エゴサーチをしていた。

とにかくエゴサができない所には1秒たりとも行きたくないので、海などもっての他である、水中エゴサはエクストリームすぎるし、そもそもスマホがぶっ壊れる。よって、もはや「アイスが美味いのが夏」「甘いパンが美味いのが冬」「ペペロンチーノは年中美味い」というぐらいの基準しかないのだが、唯一漫画家だからこそ感じる夏というものがある。

「液晶タブレットが猛烈に熱くなってきたら夏」なのである。これは当方が使っている機種が相当古いため余計にそう感じるのかもしれないが、 冗談ではなくアツアツの鉄板に長時間向かい合うのと変わらない状態になるため、ただ漫画を描いているだけの奴が、まるでお好み焼きを100枚焼いたかの様な姿になるのが、漫画家にとっての夏なのである。

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