くらし情報『JALにきいたパイロットの言語技術 (3) 伝わる説明の仕方』

2015年7月31日 07:00

JALにきいたパイロットの言語技術 (3) 伝わる説明の仕方

キャビンクルーからパイロットへの要請「機内に具合の悪いお客さまが発生しました。気分が悪そうで、着陸後も歩けそうもないので、空港に車椅子を用意しておいてください」
パイロットから地上への説明「車椅子を準備してください。機内に気分の悪い人が発生し、着陸後も歩けないようです。氏名などの情報は、まだ入っていません」

このように、概要(車椅子の準備)から理由に入ると、誤解がなく、短い時間で伝えることができます。

金子さん:飛行機はものすごいスピードで飛んでいますから、パイロットは限られた時間の中で、言いたいことを取捨選択しなくてはなりません。説明のトレーニングをすることで「短い時間で効率よく話そう」という意識が身につきます。この意識は、ほかの部署や会社でも有効だと思います。とくに会議では、「何分以内で発表して」ということがありますよね。
そんなときも、このトレーニングをすれば、「その時間なら、これだけは伝えよう」と状況に合わせた対応ができるようになります。

○目指すは"言語侍"
――説明のトレーニングをして変わった点は?

金子さん:雑誌や新聞の記事や、テレビのニュース番組で、ものごとをどんなふうに説明しているのか、ものすごく気にするようになりましたね。

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