2015年8月3日 11:00
巨人Intelに挑め! - K5の挫折、そしてK6登場 (3) NexGen社買収
であったのに対し、NexGenの当時の製品Nx586はピン互換どころか、チップセットもマザーボードも独自という方向性で、パソコンメーカーの支持を獲得するのに非常に苦労していた。
そのNexGenのラボでSandersとZelencikが見ていたものはNexGenの次期製品Nx686の試作品であった。Nx686はIntelの初代Pentiumの次期製品、Pentium IIに対抗することを意識した製品であった。
前述したように、Pentium対抗品、AMDのK5の開発は依然とし遅延を重ねていた、市場がPentiumに急速に移行してゆく中、悪戦苦闘していたAMDのCEO、SandersにはK5に代わる起死回生のプランがどうしても必要だった。Sandersの心はNexGenの買収に傾いていた。
SandersはAtiq Razaの隣によりそう開発担当VPのVinod Dhamn(その年の初めにIntelからNexGenに移籍していた)に聞いた。"確かにNx686は優れたデザインだ、だがIntel品とピン互換でなければ市場では受け入れられないだろう。このCPUをPentiumとピン互換(ソケット7)