2015年8月3日 17:20
デジタル造形ソフト「ZBrush」の"日本語コミュニティ"を開設 - Pixologic社トマ・ルッセル氏が最新情報を紹介
プレゼンテーション後半では、ルッセル氏によるZBrushのデモンストレーションが行われた。
ルッセル氏はZBrushについて「造形ソフトであり、アーティスト中心に作られているソフト」と紹介。多くの人が3Dでスカルプティングするのは難しいと思い込んでいるが、ZBrushを使うと、まるで粘土をさわるかのような感覚で扱うことができると説明した。
ルッセル氏がまず制作したのは、ドラゴンクエストに登場するモンスターのスライム。球体のオブジェクトを引っ張ると、それだけでスライムの特徴的なシルエットができあがり、さらにブラシで粘土をなぞるとその部分に穴が空いて眼球ができあがった。
ZBrushにはこうした「押しこむ」「引っ張る」といったさまざまなブラシ機能があり、オブジェクトをくるくると回転させながら直感的に形を変更することができるという。また、ミラーリング機能により、左右対称をとることも簡単。まさに「デジタル粘土」といった感覚で、気に入った形が完成するまでいくらでもいじることができるのだ。
アンドゥ機能もあり、1万回の巻き戻しができる。
「伝統的な造形方法では一度作ると一からやり直さないといけないが、デジタルならどこからでもやり直せる」