くらし情報『半導体産業にM&Aの津波がやってきた - IC Insightsがその背景を分析』

2015年8月4日 10:00

半導体産業にM&Aの津波がやってきた - IC Insightsがその背景を分析

さらには、中国が、外国企業からの半導体の輸入を減少させて半導体自給率を挙げ基幹産業に育てるという新たな国策のもとで、中国企業や投資家による海外半導体企業の買収が始まっている」とM&Aラッシュを分析する。

事実、中国では、6月末、米国Cypress Semiconductorが買収提案をしていたメモリ企業の米ISSIを、中国のファンド集団Uphillがまるで横取りするかのように高値で買収することを決めた。さらに、下半期に入ったとたんに、中国清華大学グループの紫光集団が米国Micron Technology(2013年に日本のエルピーダメモリを買収した企業)に対して、230億ドル(約2.9兆円)の買収提案を行った。中国政府は2014年秋に、国家集積回路産業投資ファンド(資金2兆円規模)を設立したので、中国資本の海外半導体企業買収は今後、さらに活発になるだろう。いわば半導体産業界における爆買いのはじまりである。

IC insightsのBill McClean社長は、「このように半導体企業が買収や合併を積極的に行うことによって、企業数が減少してしまい、ユーザーからみれば、半導体供給元が減る結果となる。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.