くらし情報『半導体産業にM&Aの津波がやってきた - IC Insightsがその背景を分析』

2015年8月4日 10:00

半導体産業にM&Aの津波がやってきた - IC Insightsがその背景を分析

背後に、世界規模の有力投資家集団が付いていると言われている。

AvagoのBroadcom買収発表の4日後の6月1日には、米国IntelがFPGAベンダの米Altera(FPGA業界でXilinxに次いで2位)を167億ドル(約2兆円)で買収することで合意したと発表した。PCビジネスが衰退する上に、モバイルビジネスに入り込めず苦戦するIntelが、最後に死守しようとしているデータセンター向けビジネスをAlteraのFPGAが侵食し始めたので、防衛に出て、敵を味方にしてしまった。もしもAlteraが買収に応じなければ、Intelは敵対的買収も辞さなかったと関係者は漏らす。

IC Insightsは、「2015年は、買収や合併の嵐が吹き荒れているが、これは、既存の半導体市場の伸びが頭打ちになってきたため、投資家の要望で、有力半導体企業がビジネスの範囲を今後成長が予想される領域へ広げる必要があるとみているのが一因だろう。製品開発および先端技術開発のコストがうなぎ上りでとても一社だけで賄えなくなってきたことも一因だろう。さらに大きな企業になってより高いレートで成長を続けようとしている。IoTと言う新成長分野の出現で、広大な新市場が拓けようとしているが、そのため、大手企業は従来の戦略をリセットしてIoTに向けてポートフォリオの欠けている部分を迅速に埋めようとしていることもM&Aの一因だ。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.