2015年8月5日 21:00
コリン・トレボロウ監督『ジュラシック・ワールド』に誇り「スピルバーグと共に作った"2世代ハイブリッド"」
今回一番重要なことは、ヒロインのクレアの変化。最初は企業の一員として利益追求型で倫理観も無視し、恐竜を単なるアトラクションとか資産としてしか見ていませんが、冒険を通じて、生きている動物だと敬意を払うようになり、最終的にそれを理解した上で英雄になっていく。こういうキャラクターはこれまでにはなかったもので、観客はキャラクターを通じて作品のテーマを近くに感じることができるのだと思います。
ILM / Universal Pictures and Amblin Entertainment
●映像技術の進化と、フィルムへのこだわり
――『ジュラシック・パーク』シリーズ14年ぶりの新作となる本作。技術の進歩が大きかったと思うのですが、VFXやカメラなどでこだわったこと、驚いたことはありますか?
まるで本物の恐竜がいるんじゃないかと思うくらい。例えば4匹のラプトルがインドミナスと話しているところは、どうやったのか私も理解できないくらい洗練された技術です。そして、本作はフィルムで撮っているんです。僕はできる限りフィルムを使いたいと思っていて。
――フィルムにこだわる理由は?
例えば、1カ所非常に明るいのに、ジャングルの暗さも撮らなければならないといったコントラストが強い時に、フィルムの方が幅がある。