2015年8月6日 12:52
日本企業はインダストリー4.0にどのような対応をすべきか?
今、ドイツは国家を上げて、インダストリー4.0というプロジェクトを進めている。インダストリー4.0は「第4次産業革命」を起こす取り組みであり、狙いの1つが「スマートファクトリー(考える工場)」と言われている。
プライスウォーターハウスクーパースが先日開催した「『インダストリー4.0』最新動向から日本企業に求められる対応を読み解く」と題するメディア向けセミナーの内容から、ドイツと同様、モノづくりを得意としている日本企業が、インダストリー4.0に対し、どのような対応をすべきか探ってみたい。
○バリューチェーンでインダストリー4.0の適用が進むドイツ
初めに、PwCドイツ インダストリー4.0 オペレーション・ITストラテジー部門リードパートナーのステファン・シュラウフ氏が、ドイツにおけるインダストリー4.0の最新動向について説明した。
シュラウフ氏は、「『インダストリー4.0のコンセプトは現実のものか』とよく聞かれるが、ヨーロッパでは現実だ」と語った。インダストリー4.0を支える要素として、「スマートセンサー」「IoTによる接続」「クラウドコンピューティング」「ビッグデータ分析」「自律システム」