2021年6月27日 15:00
織部典成、初主演映画で手話に挑戦…「もっと助け合いたい」考えるきっかけに
手話に関しては本から入って動画を見て、教室で手話の基礎を教えてもらいましたし、一緒に出演している三浦剛さんと忍足亜希子さんにもたくさん支えていただきました。主演という肩書きはいただきましたが、たくさんの方に支えてもらってこの作品ができたのだと思いました。
——W主演となる梶本瑞希さんは実際にろう者の方で、撮影の時にはどのようにコミュニケーションをとられていたのでしょうか。
撮影初日が初対面だったんですが、僕は普段からコミュニケーションが大事だと思っているので、出演が決まった時から1日でも早く手話で会話したいという気持ちが強くて。初日から簡単な手話で会話して、伝えきれないものは携帯で打って会話していました。最初は三浦さんにも間に入っていただきながら、日に日に自分もわかってきて、クランクアップの時には2人で会話ができていましたるようになりました。もちろん梶本さんの優しさがあって、僕の手話を読み取ってくれたり、簡単な手話を使ってくれたりしたからでもあるんですが、そうやって2人の空間が作れたことがうれしくて。最後には「手話上手だね、ありがとう」と言ってくれて、「ありがとう」の5文字がこんなに刺さるのかと思いましたし、やってきたことが嘘じゃなかったのだという気持ちになりました。